江戸時代に描かれたツチノコの画像
2015/04/04
日本の代表的なUMAにカッパと並んで、人気があるのが「ツチノコ」ではないでしょうか。
1970年代と1990年代にもツチノコブームはありましたが、古事記や日本書紀にもツチノコらしきヘビの記述があり、その歴史は意外と長いようです。
下の写真は、江戸時代末期の1859年に描かれたものです。
この当時は「野槌(ノヅチ)」と呼ばれていたようですが、江戸時代に流行った黄表紙という、絵を主体とした小説のような書物には野槌という名の妖怪が出てきます。
妖怪の方の野槌は、頭頂部に口があって、森に住み、鹿などの動物を丸飲みにします。
ツチノコは、この野槌に似ていることから、名付けられたという説もあります。
上の図のように、ツチノコはビール瓶のような太さで、尺取り虫のように這って移動し、時にはジャンプもするという話です。
体型に関しては、非常によく似た生物に「アオジタトカゲ」がいます。
アオジタトカゲは、インドネシアやオーストラリアに生息するトカゲで、1970年代ころから、ペットとして日本でも飼われるようになったようです。
トカゲなので、もちろん手足は生えていますが、草むらにいたりしたら、写真のように伝説のツチノコにそっくりです。
ただ、尺取り虫のような動きはしませんし、ジャンプもできませんので、このアオジタトカゲと見間違えたのだと断定するには無理がありますし、江戸時代に日本に入ってきていたことも考えづらいです。
ということで、未だにツチノコの存在は、はっきりしていませんが、そこが日本のUMAたる所以ですね。
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