パプアニューギニアのクロコダイルマン(セピック族)の痛い成人式
2015/04/04
今回は、ちょっと痛い話です。この手の内容が得意でない方は閲覧に注意してください。
パプアニューギニアのセピック川流域にジャングルの中で生活している「セピック族」という部族がいます。
彼らは、独特の文化を持っていて、男子が成人するためにはある儀式を通過しなくてはなりません。
その儀式とは、体に入り組んだパターンの模様を彫ることです。彫るというと、なにか刺青とかタトゥーのようなものを連想するかもしれませんが、彼らの彫り方は独特です。
まず、カミソリで皮膚を模様にあわせて削ぎ取ります。次に、皮膚をそぎ取った傷口に特殊な樹液を塗り、傷口を膨らませます。
処理を終えた皮膚は後に、ワニのウロコのようになります。
なぜこのような、儀式を行うのかというと、彼らは自分たちの祖先は「ワニ」だと信じており、成人するためにはこの儀式を通過することで、セピック族の精神や魂が宿るという考え方があるようです。
とはいっても、この儀式が肉体的に与える苦痛は並大抵のものではありません。
中には出血多量で死亡したり、傷口から感染症にかかるリスクもあるようで、大人になるのも命がけです。
あるカメラマンが、このセピック族のクロコダイル模様の彫り物を写真に収めようとしたら、お金を要求されたそうで、近年はこの儀式が彼らの現金収入となりつつあるようです。
これだけ、文明とかけ離れた生活をしている部族でもお金の魔力の前には、屈してしまうのかとちょっと複雑な気も致します。
セピック族の儀式(閲覧注意)
見てるだけで痛そうです。
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