とても珍しいピンク色のイルカ
2015/04/04
イルカといえば、まず想像するのが愛くるしい目をした水族館などで活躍するあのイルカのイメージです。
その色は、たいていグレーだったり、黒だったりというのが一般的な認識ですが、ピンク色をしたイルカが存在すると言ったら、にわかには信じがたいのではないでしょうか?
ある人は、それは突然変異のいわゆる「アルビノ」のことだろうと思うかもしれません。
メラニンの生合成に係わる遺伝情報の欠損により 先天的にメラニンが欠乏する遺伝子疾患、ならびにその症状を伴う個体のことを指す。
アルビノとは:ウィキペディアより
ここで紹介するピンクのイルカは、突然変異などではなく、れっきとした種として認めらたイルカです。
しかも、このピンクイルカは2種類存在します。
中国シロイルカ
1つ目の種類は、中国シロイルカ(シナウスイロイルカ)で、香港周辺の浅い海域に生息して、体長は2mから3.5m、重さは150kgから230kgになります。
このピンクイルカは生まれた当初は、黒い色をしていますが、だんだんと色が褪せてきて、白くなり、最後にピンク色になります。
なぜ、ピンク色なのかというと、体温の調整をするために、このイルカの持つ色素や血管が過度に働き、表面にその色が見えるためということです。
アマゾンカワイルカ
そして、もう1種類が「アマゾンカワイルカ」で、南米のアマゾン川系に生息し、体長は1.53mから2.4 m、 体重は 94kgから98.5 kgと先ほどの中国シロイルカよりは小ぶりです。
このアマゾンカワイルカも体温の調整のために欠陥等の色が出て、ピンク色に見えます。そのため、中国シロイルカと同じカテゴリーに分類されています。
アマゾンカワイルカにはいくつかの伝説があり、ハンサムな男性に変身して、若い女性と関係を持ち、朝になると元のイルカの姿に戻るというものです。
他には、このイルカの目を見ると、生涯にわたって悪夢を見続けるという言い伝えもあるようです。
これらのイルカは、その見た目の珍しさから、しばしば人間によって捕獲されてきましたが、現在では絶滅危惧種として保護の対象となっています。
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