4本足で歩くクジラ
2015/04/04
なんかタイトルが釣りっぽくなってしまってスミマセン。
4本足で歩いたのは、今から5,000万年以上も昔の話で、つまり、今のクジラの祖先ということになります。
クジラは哺乳類であることは、だれでも知っていることですが、哺乳類である以上は昔は陸で生活していたはずですが、それはあくまでも仮設でした。
なぜなら、それを裏付ける物的な証拠がなかったからです。
しかし、2001年に陸で暮らしていたクジラの祖先の全身の骨格化石が発見されました。
それが「パキケタス」という獣のような姿形をした生き物です。4本足で歩き、蹄もあったようです。
なぜ、この頭が扁平なオオカミのような動物が、クジラの祖先とわかったのかというと、クジラに特有の「耳骨」を持っていたからだとされています。
クジラは水中にいるため、私たちのように陸上で生活する哺乳類のように空気振動で音をキャッチすることはできません。
では、どうするかというと、音をキャッチするために耳の中に大きな「耳骨」を持ち、骨を通じた振動で音を捉えます。
パキケタスは陸上に住む動物でありながら、地面に鼻先をくっつけて、振動から音をキャッチしていたと考えられています。
こちらはパキケタスの別の復元図です。
だいぶ今のクジラに近いイメージですが、まだ海での正確に100%対応しておらず、水陸両方で生活していたと考えられています。
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