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カナダ版ネッシー「オゴポゴ」の動画を検証する

      2015/04/04

スコットランドのネス湖にいる(とされている)ネッシーは、世界中で最も有名な湖の怪獣であることは、UMAフリークでない人にも周知の事実ですね。

このネッシーほど有名ではありませんが、たくさんの目撃情報を持ち、ネッシー以上にその存在が有力視されている水性動物がカナダのオカナガン湖にいる(とされている)「オゴポゴ」です。

カナダのUMA研究家によると、オゴポゴに関するビデオ等の映像は、その数と品質において、ネッシーをはじめとする他の湖のUMAに比べて、もっとも説得力のあるものが揃っていると述べています。

先住民の間に伝わる伝説

世界中にはたくさんの湖の怪獣の噂がありますが、オゴポゴには残忍な殺し屋の伝説がカナダの先住民の間で伝えられてきました。

カナダの先住民の間ではオゴポゴは「ナイタカ(Naitaka)」と呼ばれ、オカナガン湖を横断するために生贄を要求する存在として伝えられています。

数百年前までは、先住民たちが湖を渡るときには、旅の安全を保証してもらうために、生きた鶏や小動物を湖に捧げられてきました。

オゴポゴの姿は、濃い色をして幾つものコブが背中にあると言われてますが、その色は、緑や黒、茶色だったり、時にはグレーだったりと、先住民たちの言い伝えには統一性がないような気がします。

また、頭の形は蛇のようだったと言われたり、ヒツジ、馬あるいはワニのようだとも伝えられています。

他にも、耳か角のようなものあったとする証言や逆になかったという意見もあります。

最近の目撃談

オカナガン湖はブリティッシュコロンビア州にあって、南北に135km、東西に4〜5kmと細長い形をしています。湖の平均的な深さは76mです。

これまでに何度も湖の探索が行われましたが、最も徹底的な調査が行われたのが1991年のことで、遠隔操作が可能な探査機や小型の潜水艦などのハイテク機器を用いて調査が行われました。

湖で最も深い約250メートルの深さまで調査をしましたが、この時は、オゴポゴの姿は確認されなかっただけでなく、生き物の死体や骨も発見されませんでした。


オゴポゴの動画で最も説得力のあるものは、1968年にアーサー・フォールデン氏が撮影した1分ほどの動画です。

この映像は、ナショナル・ジオグラフィックのTVショーで2005年に放映されました。

確かに何らかの生き物が写っていることは間違いないのですが、どうも、サイズに違和感があるとのことで、写っているものは水鳥かビーバーか何かであろうと結論づけられてしましました。

それでは、目撃証言の方はどうなのでしょうか?

残念ながら、多くの目撃情報は生き物ですらない場合があるようです。

たとえば、数本の丸太が湖に浮かんでいたために、不規則な波の動きが発生して、それを遠くから見ると、なにか生き物のようなものが泳いでいるように見えてしまったとか。

複数の丸太が並んで浮いている状態は、ちょうどオゴポゴの背中のコブと錯覚してしまうのでしょう。

そんな意見もある中、2011年にオゴポゴを撮影したという情報がありました。これは、比較的新しい映像なので、期待が持てそうな気がします。

このビデオ動画は画質もあまり鮮明でなく、手ブレもけっこうありますが、確かに何かがいる(ある?)のは確認できます。

しかし、先の丸太が浮いている説を知ってしまった後では、この動画も2本の丸太が浮いているように見えてしまいます。

頭やコブのようなものは確認できませんし、泳いでいるような動きは見られません。

ネッシー以上にその存在が有力視されているという話でしたが、まだ、今のところ決定的な証拠となるものは、どうやら存在しないようです。

今後の報告に期待したいところです。

参考文献:livescience

 - UMA(未確認生物)

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