ナマケモノの祖先は5mを超す巨大生物だった
2015/04/04
ナマケモノといえば、木にぶら下がって、動きの遅いあの動物をイメージすると思いますが、1万年前のナマケモノの先祖は体長が5メートルを超える巨大な生物だったと言ったら、驚きです。
現在のナマケモノとは似ても似つかない巨大な古代生物は「メガテリウム」(Megatherium)といって、手足の爪が長く発達しているところはナマケモノと共通しますが、後ろ足が長く、地上をノシノシと歩いていたと考えられています。
タイトルには5m以上と書きましたが、学者によっては、6m以上とか、7〜8mあったという見解もあるようで、体重は3.8トンくらいということなので、だいたい像くらいの重さです。
いずれにしても、超巨大なことに変わりがありませんが、メガテリウムはナマケモノの祖先なので、やはり草食動物で、落ち葉や木の樹皮を食べていたようです。
ただし、時には他の肉食動物が襲った獲物の残飯を漁ることもあったという話です。
しかし、彼らの歯は小さく、鋭くないので、噛み切るようなことはなく、柔らかい部分を食べたのではないでしょうか?
メガテリウムには、非常に鋭く発達した爪がありますが、この爪は木の皮を剥がすために使われていたようです。
メガテリウムの和名は「大懶獣(だいらいじゅう)」または「オオナマケモノ」と呼ばれています。
関連記事
-
-
古代に生息した体長3mの巨大ネズミ
私は下町で生まれ育ちましたが、家庭はあまり裕福ではなく、お小遣いもあまりもらえま …
-
-
絶滅した巨大類人猿ギガントピテクス
現代においても、ビッグフットやイエティなどの大きな類人猿の話はありますが、ギガン …
-
-
史上最大の魚(リードシクティス)はジンベイザメの2倍もあった
現在における世界最大の魚は「ジンベイザメ」で平均的な大きさは約11メートルです。 …
-
-
ネアンデルタール人は肉食ではなかった!原始人ダイエットの信ぴょう性はいかに?
世の中には、星の数ほどのダイエット方法がありますが、ちょっと風変わりな「原始人ダ …
-
-
ウマか?ゴリラか?古代に生息したゴリラ歩きする馬
現在の世の中でも、風変わりな格好をした生き物はたくさんいますが、古代の生物には今 …
-
-
4本足で歩くクジラ
なんかタイトルが釣りっぽくなってしまってスミマセン。 4本足で歩いたのは、今から …
-
-
絶滅したジュゴンの仲間 ステラー海牛
ステラー海牛は、海牛と書いて「カイギュウ」と読みます。「ウミウシ」とはまったく違 …