オサガメは現生する世界最大のウミガメ
2015/04/04
現代の世界で生存しているカメの中で最大の種類は、体重が1トン近くにまでなるウミガメの「オサガメ」です。
亀というと、固い甲羅に守られたイメージがありますが、2メートル近くにもなるオサガメの甲羅は皮膚で覆われているため、英語で「レザーバック・タートル」と呼ばれています。
背中が革のようなカメといった感じでしょうか。
この弾力のある体は、高い水圧に耐える特徴を持っていて、水深1,200メートルまで潜ることができると考えられています。
これだけの体を維持するために食欲は旺盛なようで、かなり活発にエサのクラゲを追い求めて、広範囲に移動します。
ギネスブックの記録には、オサガメが1時間に35km以上も水中を移動したと記されています。
オリンピック金メダリストのマイケル・フェルプス選手が北京オリンピックで金メダルをとった時の速さが時速に換算すると約7kmですから、おどろくほど速いですね。
このような特性を持っているため、オサガメの人工飼育は非常に難しいらしく、乱獲の影響もあり、その数をだんだん減らしてきているようです。
巨大ガメつながりで、ついでに紹介しておきますが、太古の昔にはオサガメよりもさらに大きな種が存在していました。
アーケロンという名の巨大ガメは、約7,500万年前に現在の北アメリカ大陸にあった海に生息していました。
このアーケロンもオサガメと同様に皮膚と角質で覆われた甲羅を持ち、全長が4メートル、全幅5メートル、体重は2トンあったとされています。
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