インドネシアのコモドオオトカゲは現生で最大
2015/04/04
コモドオオトカゲ(コモドドラゴン)は、インドネシアのコモド島に生息して、現存するトカゲの中では最大の種類です。
体長は3メートルを超える個体も確認されていて、体重は70キロから90キロにもなります。
寿命は30年から50年と、トカゲのイメージからは想像できないほどの長寿です。
獰猛な印象を持つ彼らは、イメージ通りの肉食で、テレビなどでは動物を襲って食べているシーンが見られますが、死肉を漁ることも多いそうです。
確かに、獲物をハントすることに比べたら、死肉を探すほうが30度以上の暑い環境の中では、余計な労力を使わないで済ます。
コモドオオトカゲの嗅覚は凄まじく、何キロも離れた場所にある腐りかけた死骸のにおいを嗅ぎつける能力があるそうです。
しかし、死肉に出会えなければ、獲物を襲うわけですが、時速19キロの速さで走ることのできるコモド島のドラゴンは、毒性のある唾液を分泌します。
この唾液には、血液を凝固させない働きがあって、一度噛まれると失血死の危険があります。
仮に失血死の危険から逃れることができたとしても、傷口からコモドオオトカゲの持つ病原菌が体内に入り、どのみち死んでしまいます。
このような最強とも思われる地上最大のオオトカゲですが、近年は絶滅の危険性がささやかれています。
コモド島の島民はこのオオトカゲを彼らの先祖と思っている人もいるようで、島では神聖な存在とされています。
かつては、島民が狩りで得た鹿の肉を神聖なトカゲたちに分け与えていたこともありました。
現在は、保護区で保護されているため、そのような習慣は廃れたようですが、このような経緯から毎年島民やツアー客がコモドオオトカゲに襲われる事故があっても殺処分にはせず、遠くへ放しているようです。
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