ブラジルにある世界最悪のスラム街 ファヴェーラ
2015/04/04
ブラジルでのワールドカップ開催も秒読みとなりましたが、ブラジルには世界で最も治安が悪いとされるスラム街が、いくつもあることをご存知ですか?
「ファヴェーラ」とは、ブラジルでのスラム街の総称のことですが、このフェヴェーラは犯罪の発生率が世界で一番高いと言われていて、麻薬の売人やギャングたちが住み着いています。
犯罪者だけでなく、貧困にあえいでいる人たちも大勢が住み着いている地域なので、上下水道などの設備もなく、不衛生です。
電気も通っていませんので、近くの電線から勝手に引っ張ってきています。もちろん犯罪ですが、この程度の軽微な犯罪はどうでもよい感じなのかもしれませんね。
ファヴェーラは、19世紀の終わりころから住むところのない兵士たちが集まってきて、自然発生的にできあがってきましたが、そのうちに黒人奴隷たちも移り住むようになってゆきました。
そして、住むところのない貧困者たちも、だんだんと都市部の周辺にあるファベーラへと住むようになってきて、現在のような形になりました。
低所得の階層の人々は、若くして子供を生む傾向が強いため、ファヴェーラの人口は爆発的に増えてゆきます。
そのため、写真のように限られた土地に上へ上へと、住む所を作っていくので、建物自体も非常に危険な状態にあります。
驚くことに、ブラジルの全人口の6%がこのようなファヴェーラと呼ばれるスラム街に住んでいるといいます。
日本での生活保護受給者の数が、人口の2%にも満たないことを考えると、ブラジルの貧困問題は相当深刻なことが、想像つきますね。
もちろん、ブラジル政府もこのような状況を指をくわえて見ているわけではなく、様々な対策を行っているようですが、なかなか、有効な手立ては打てていないようです。
ワールドカップの開催で、多くのサッカーファンが日本からも行くと思いますが、決して観光気分で近寄ってはいけない場所です。
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