エチオピアの呪われた子どもたち
2015/04/04
アフリカのエチオピアといったら、どんな印象をお持ちでしょうか?
まず、マラソンなどの国際大会では、エチオピア勢が上位を占めることもあるくらい有名ですね。その他にはコーヒー豆の生産が盛んなところでしょうか。
そんなエチオピアの西部から南部へと流れるオモ川流域には、ボディ族やカラ族、ニャンガトム族など、多くの民族が暮らしています。
そして、このオモ川流域には、とても奇妙な風習が今でもあります。
上の歯が下の歯よりも早く生えてきた子どもや両親が結婚せずに生まれてきた子供、部族の長老から承認を得ずに生まれた子供たちは、呪われたという意味の「ミンギ」とみなされます。
そして、これらの(呪われた)子どもたちは、殺される運命にあります。
何も食料を与えないまま、森のなかに置き去りにして、獣の餌食になったり、餓死したり、あるいは、崖から川へ放り投げられることもあるということです。
しかし、この地域の出身者であるラレ・ラボコ氏らによって子どもたちを救うNPO「オモ・チャイルド」が設立され、殺される運命にあった37人の子どもたちと暮らしています。
子どもたちは、殺される運命にあったことは伝えられていないようですが、彼らが大きくなったら、悪いのは風習であって、親が悪いのではないことを教えるつもりとのことです。
ラボコ氏の活動に対して、「子供を救っても、いつかお前が殺されるぞ。」といった警告(脅迫?)をされたこともあるようですが、ラボコ氏の部族ではこの奇妙な風習はなくなったそうです。
この子どもたちが、大人になる頃にはこのおかしな風習がなくなっているといいですね。
関連記事
-
-
ブラジルにある世界最悪のスラム街 ファヴェーラ
ブラジルでのワールドカップ開催も秒読みとなりましたが、ブラジルには世界で最も治安 …
-
-
パプアニューギニアのクロコダイルマン(セピック族)の痛い成人式
今回は、ちょっと痛い話です。この手の内容が得意でない方は閲覧に注意してください。 …
-
-
タイのプーケットで開催されるベジタリアンフェスティバル【閲覧注意】
タイのプーケットといえば、リゾート地として有名ですが、このプーケットで毎年開かれ …
-
-
カメルーンのある村では少女の胸を焼く習慣がある
カメルーンとナイジェリアの国境に近いある村では、女の子が思春期を迎えて、胸が大き …
-
-
20世紀に発見された未開部族タサダイ族
1960年代の後半にフィリピン・ミンダナオ島の熱帯雨林に孤立したまま何千年も原始 …
-
-
今でも存在するキルギスの誘拐婚
キルギスという国の名を聞いたことはありますか? キルギスは通称で、日本での正式な …
-
-
纏足(てんそく)された女性の現在の画像が痛々しい
世の中には、我々の感覚では、考えられないような風習を持つ地域がたくさんあります。 …
-
-
ゾンビは映画の話だけでなく、実在した!
ゾンビといったら、映画の中の話だと思っている人も多いかもしれませんが、実は、現実 …
- PREV
- アミティビルの超常現象
- NEXT
- セクシーなダンシングロボットがリアルすぎて怖い