カメルーンのある村では少女の胸を焼く習慣がある
2015/04/04
カメルーンとナイジェリアの国境に近いある村では、女の子が思春期を迎えて、胸が大きるなる頃にその膨らみかけた胸に熱いアイロンを押し当てて、胸を平坦にするという残酷な習慣があります。
記事によるとカメルーンの女性の26%が、この熱い儀式をしているという統計もあるということですが、なぜこのような自らの身体を傷つける習慣があるのでしょうか?
少女の胸を焼く理由は、自分の子供の胸が膨らんできて、セックスが出来るような年頃になると、セクハラを受けたり、レイプをされたりすることを心配するが故の行為だということです。
カメルーンでは、幼い娘が妊娠してしまうことをその家の汚点とされる風潮で、このことも彼らを残忍な行為へ走らせる要因になっていると思われます。
このような背景から、子供がまだ若いうちに胸が大きくなると、それを平らにしようとアイロンなどで焼いてしまうのです。
この行為を欧米のメディアでは「ブレストアイロニング」と呼んでいますが、和訳すると胸にアイロンを掛けるといった意味になります。(ブレストアイロニングは「ブレストフラットニング」-胸を平らにする-と呼ばれることもあります。)
ブレストアイロニングは、少女の母親が行うことありますが、少女が自ら行うこともあるようです。また、道具は必ずしもアイロンを使うという訳ではなく、すりこぎや石などを火で炙って使うことも多いようです。
こんなつらい思いをした少女たちも大人になって母親になれば、また、自分の子供に同じようなことをするので、彼女らの間にはこのブレストアイロニングが少女の貞操を守るための行為であると信じられているようです。
しかし、実際にはカメルーンでの少女の妊娠率は高いようで、必ずしもブレストアイロニングが若い世代の妊娠を抑制しているとはいえないようです。
また、自らの胸に重度のやけどを負わせるこの行為は、将来的なガンのリスクも指摘されるようになってきて、この習慣に異を唱える動きも出てきています。
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