纏足(てんそく)された女性の現在の画像が痛々しい
2015/04/04
世の中には、我々の感覚では、考えられないような風習を持つ地域がたくさんあります。
このブログでもいくつか紹介していますが、今現在の私の知る範囲で、もっとも痛々しく、酷いと感じる風習に「纏足(てんそく)」があります。
学生の頃、社会科の先生から話では聞いてはいましたが、改めてその写真を見たときは、ショックを受けました。
纏足というのは、中国で10世紀ころから始まった風習で、女性の足のサイズが大きくならないように、幼少期のうちに足を布で縛り付けて、それ以上大きくならないようにするもので、だいたい女の子が4歳くらいの時にするそうです。
なぜこのようなことをするかというと、足の小さい女性はあそこの締りも良いとされていたことと、纏足を行うことが上流階級の女子であることの証明になるためでした。
纏足をされると、歩くこともままならないので、女も子供も大事な労働力とされる下層階級では、このようなことをする余裕はありません。
物の本によると、世界三大美女の一人である楊貴妃も纏足をされていて、理想的な足のサイズとされた10センチだったとされているよそうです。
纏足の具体的な方法は、親指を除く4本の指を足の裏に向けて無理やり曲げ、その上からきつく布を巻いて、小さい木靴を履かせておきます。
さらに、7〜8歳くらいになると、今度は足の裏を(内側へ)曲げて、脱臼させ、弓のような形に固定するので、完成された纏足は足そのものがハイヒールのような形になっています。
今こうして、文章を書いているだけで、痛くなってきましたが、このような風習が1911年に非合法化されるまで、行われていました。
しかし、田舎の方では、1939年ころまで行われていたようで、そのときに纏足をされた女性が、今でも生きているようでその写真が香港のフォトグラファーによって公開されました。
なんとも痛々しいですね。
内側に曲がり込んでしまった指は、一生治ることはありません。
間違った俗説を信じる愚かな人間のために、彼女たちは一生不自由な生活を強いられるのです。
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