世界最大級の蛾「ヨナクニサン」はモスラの生みの親?
2015/04/04
沖縄の与那国島で最初に発見された世界最大級の蛾である「ヨナクニサン」は、羽を広げた長さが25センチ以上(最大で35.5センチという例もある)もある巨大な蛾です。
その巨大さ故に、猟師が鳥と間違えて、思わず発砲してしまったという逸話があるほどです。
たしかにこの大きさなら、間違えてしまうかもしれませんね。
逸話といえば、このヨナクニサンはあの懐かしの名作「ゴジラ VS モスラ」のモスラ誕生のヒントになった蛾でもあります。
これほど、巨大な体を持ったヨナクニサンですが、なんと成虫には口がありません。
幼虫の間に蓄えておいた栄養だけで、サナギから成虫までの期間をやりくりするわけです。そのため、成虫になってからの寿命は1週間ほどと、セミのように非常に短いです。
ヨナクニサンの英語名は「アトラス蛾(Atlas Moth)」と呼ばれますが、アトラスはギリシャ神話で、全知全能の神「ゼウス」に戦いで敗れ地球を支え続けるという罰を受けた神です。
アトラスは巨大な体を持った(何しろ地球を支えるくらいですから)神であることから、巨大な蛾であるヨナクニサンに「アトラス蛾」と付けられたということです。
このヨナクニサンも残念ながら、準絶滅危惧種に指定されています。
日本の地名がついた生き物ですから、絶滅などしないで生き延びてほしいものです。
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